葉見ず花見ず

日記を5年間継続したい

『最貧困女子』を読んだので覚書

貧困から彼女たちを救うのはどうしたら良いのでしょうか?

と上から目線で言えるほどの頭は持ち合わせない私ですが。

 

最貧困女子

最貧困女子

 

 


貧困になってしまう要素

家族や地域や制度と縁がなく、精神障害発達障害を抱えている女子が
貧困に陥っています。

 

ネット難民女子

裕福な暮らしをしていた女子は、父の死後、多額の借金があることがわかり
それが原因で、母親に捨てられました。
高校を中退後、寮のある会社で働き、貯金も貯まります。
夢はパティシエになること。

ある日道に立っていた男にパソコン教室に勧誘され、貯金30万あるにもかかわらずローンをして入会金25万を支払ます。が間もなく会社が倒産し、給料は未払い。貯金を使い果たし、唯一持っていたクレジットカードで借金、最後は闇金に借金。アパートを借りようとするも、働いてないこと、保証人が立てられないので借りることができません。ネット難民になります。アルバイトで収入10万だったかな。


プア充女子(マイルドヤンキー?)

地元に住み続け、高校卒業後地元で働き、収入10万ちょっと。
地元の「イツメン」(いつも一緒にいるメンバー)とつるんでいる。
仲間との連帯感が強く、「シェア」が生活の柱。
そこには強い地元愛があります。
地元を捨てたら負け。
婚期を逃すリスクがあるから、上京したら負け。
早く結婚して早く子どもを産むのが、女子の花道らしい。

 

プア女子はネット難民女子のことを
「同じ収入10万で、きちんとやれないのは努力や工夫が足りないのではないか」
と言ってプア充女子はネット難民女子を叩く。
ワーキングプア生活保護を受給するシングルマザーを叩く。
弱い者がより弱い者を叩く。強い者が弱い者を叩くのではない。弱い者がより自分より弱い者を叩く、叩かれた弱い者はもっと自分より弱い者を叩く。

 

最貧困女子

セックスワーク(売春や性風俗産業)の中にいる。
これは、戦後の戦災孤児少女にとって赤線など売春産業が生き抜くやめの糧となっていたのと同じ。貧困と性産業は常に隣り合っていある。地方から出てきて、渋谷辺りの路上をウロウロしていた未成少女にとってスカウトはホストは仕事や住むところをくれる最低最悪のt路上セーフティネットとして存在する。

彼らも、親の貧困や虐待など複雑な家庭環境に育った者が多い。ここでも、同じような女子が同じような女子をセックスワークに誘うという連鎖が発生。

 

同じように悲惨な生い立ちを抱えていてもデブでブサイクで性格のゆがんだ少女は
商品価値がなく、路上のセーフティーネットの救済対象にさえならない。

 

最底辺女子

障害抱えた女性の売春ワーク。「知的障害の作業所で小銭もらうのか。
自分の力(売春)で稼いでおしゃれをするのか。
知的障害の子だって遊びたい」

 


どうしたらいいのでしょうかねぇ?

弱い者どうし叩き合っていたら、状態はいつまでも変わらないし、貧困の流れも止まらない。助けの手が入らなければ止まりはしないと思うけど、国はあてにならない。わたしが思いつくことなんて、国の福祉制度の充実と貧困女子を福祉制度につなげられるシステムを作ること。教育も大事。性産業も産業の一つ、職業だと認めて制度を作る。

そんなことぐらいだわ。


まったく年齢のせいか、わたしは難しいこと考えると、白髪が増えます。でも最低貧困女子という言葉とそれが現代なのだという社会情勢は覚えておきましょう。

 

そう、わたしだって明日最低貧困おばさんになってセックスワーカー(熟女好き専門)に従事し、いずれ下流老人なる可能性十分ですもの。



参考
セックスワーカー三分類
「サバイブ系」←最貧困女子の多くはここ
貧困の中で生きるため、またその環境から抜け出すために身を投じる。

「ワーク系」
セックスワークや水商売などの夜職を「女を売る商売」として認識し
ある種の職人意識的なモチベーションを持っている。

「財布系」
ワーク意識もなく貧困状態にもないが、財布の中身がさびしいときの副収入として参入する。

 

次に読みたい本

 

 

脳が壊れた(新潮新書)

脳が壊れた(新潮新書)

 

 

 

下流中年 一億総貧困化の行方 (SB新書)

下流中年 一億総貧困化の行方 (SB新書)

 

 

 

下流老人 一億総老後崩壊の衝撃 (朝日新書)

下流老人 一億総老後崩壊の衝撃 (朝日新書)

 

 

 

わたしは自分の望む最期を迎えたいと思った本

60が目の前に迫ってきたので、自分の最期を考えてしまいます。
「ぽっくり死にたい」が理想ですが、実際は病院のベットで点滴されて、尿道カテーテルつけられて、胃ろうで生かされるのでしょうか。それともアパートの一室で誰にも看取られずこっそり死んでいく孤独死かしら。


どちらにしても子どもたちの負担にならないようそうならないように、エンディングノートに希望を書いて残しておこうとは思っています。

『欧米に寝たきり老人はいない』を読みました。この本は読売新聞医療サイト「ヨミドクター」で大反響を呼んだブログに大幅加筆・増補」した本です。

欧米に寝たきり老人はいない - 自分で決める人生最後の医療

 

欧米と医療制度の違いもあるのでしょうね。
自分で食べられなくなったら、点滴などの措置をせず、自然と枯らす。そんな最期を迎えらるなんてうらやましいと思います。

わたしの母が入院したとき、すでに意識はないのにたっぷりの点滴と鼻から栄養を胃に流しこまれていました。無意識なのに。タンの吸引や管の交換は痛いと顔をしかめていた母の顔をいまでも覚えています。

そんな「もう死んじゃうよね」状態な母に、担当医は「胃ろう」をすすめます。わたしは担当医に聞きました。
「胃ろうすることで、意識が戻って元気になりますか?」と。はっきりとした答えはありませんでした。

意識のない状態で、母に痛い思いをわざわざさせたくないし、回復の見込みがないのだからと「胃ろう」は断りました。

あとで、親族には「胃ろうは延命ではない」などごちゃごちゃ言われましたけどね。

母が入院していた療養型病院には、寝たきりの胃ろうの患者さんが多く、ベットにある名前と入院日が書かれてプレートをみると、2、3年の入院生活は当たり前、5年以上も入院している高齢者が何人もいました。

家族の見舞いもなくて、ただ寝ているだけ。
このおばあさん、こんな最期を迎えたかったのかしらと母の付き添いの日々で思ったものです。中には息を引き取っているのに家族がこないなんておばあさんもいましたよ。

読書メモ
★人は必ず死にます。だれもがわかっています。しかし、自分の親の死に際に直面すると本人の意志と関係なく、家族は延命措置を強く希望します。本人が延命措置はしないでくださいと残していても、思うようにならないことがあります。

★誰もが望まない延命措置。それなのに家族がそれをしてまうのは生きている側のエゴだとしか思えないのです。

リビングウィルとは
終末期に受ける医療について自分の希望を書いたもの

★事前指示書
リビングウィルに医療代理人(本人が終末期の医療行為について意思表示ができなくなったときに、本人の意志(希望)を代弁してくれる人)の指名と署名が加わったもの。

夫とわたし、リビングウィルと事前指示書の準備を始めておきましょう。

リビングウィルが生かされなかった理由
1 リビングウィルに対する家族の見解が一致していない。
2 リビングウィルが法的に認められていないので、医師は訴訟を恐れ、治療を中断できない。
3 急性期病院では診療報酬を上げるため、濃厚な治療が行われる。

★希望がない延命が行われる5つの理由
1 我が国はあるのは延命至上主義。
2 自分はどのように死んでいきたいかを家族に伝えていない。
3 診療報酬や年金などの社会制度の問題。
4 医師が遺族から延命措置を怠ったと訴訟を起こされる危険性。
5 倫理観の欠如。

★自然な看取りは餓死とは違う。

★終末期の高齢者は食欲がほとんどない。食べられなくなるのは当然。
胃腸も弱り、食べ物も受けつけない。
ほんの少し食べ物を口にするだけで満足する。
少量の水や氷を口に含ませるだけで喉の渇きは癒される。

スウェーデン=高福祉と考えるが、高齢者の場合は、高福祉ではない。
高齢者ケア関連の予算は高齢者が増加する中で削減。
理由→高齢者の生活環境は健康は国の優先課題ではないから。

 

関連して読んでみたい本

高齢者の終末期医療を考える―――長寿時代の看取り

『あんずの木の下で』戦争中に忘れられた子どもたち

戦争はイヤです。

『あんずの木の下で』(小手鞠るい著)を読みました。

あんずの木の下で:体の不自由な子どもたちの太平洋戦争


障害のある子どもたちの戦争中の暮らしが書かれていました。

昭和7年、日本で初めて設立された、手足の不自由な子どもたちのための「光明学校」(現在の東京都立光明特別支援学校)。
戦力にならないから、障害があるからというだけで学童疎開の「対象外」にされた生徒たちを自力で避難させた校長先生と温かく迎え入れた長野県上山田温泉の村人たち。
涙にくれた親との別れ、野草で飢えをしのぐ日々、鳴り響く空襲警報。
そして終戦。でも戦争が終わっても光明学校は苦労します。


いつの時代も、弱い者は切り捨てられるのですね。

戦争反対をこぶしをあげ声高に叫ぶものより、語りかけるような優しい文体でたんたんと戦時の子どもの様子を読む方が戦争の悲惨さが心にしみました。

 

今戦争が起きたら、ボタンひとつ押してミサイルをぶっぱなし、無人の飛行機で爆弾おとすでしょうね。自爆テロも戦争を勃発させる手段になる。

庶民はなすすべもなく死ぬ。今日もどこかの国で不条理に死んでいく。それは日本でも起こりうること。

テレビや新聞の報道やネットの書き込みを疑うことなく信じてしまう庶民ではなく、わたしは賢い庶民だありたい。

戦争は嫌です。

 

読書メモ
学童疎開
第二次世界大戦末期、米軍による本土爆撃に備え、
大都市の国民学校初等科学童をより安全な地域に一時移住させたこという。
地方の親戚に疎開する縁故疎開と集団疎開がある。

参考 全国疎開学童連絡協議会 http://www.gakudousokai.com/sokaitoha.html